2024(令和6)年平塚中等ボーダーライン予測②2024.02.05

本日は適性検査Ⅱについて考察していきたいと思います。

ふと、今思い出したのですが・・・

ついに理科消えちゃいましたね。
理科風、理科テイスト、理科の要素・・・すら今回見当たらずに。

そう言えば先日、公中検模試の作問担当の方とお話する機会がございまして、「理科」はもういらないんじゃないですか?せめて理科テイストで思考、あるいは試行する問題に変更して欲しい(令和5年適性Ⅱ問3や令和2年適性Ⅱ問3のような)と要望を出させていただきました。お話を聞いてくださったご担当の方、誠にありがとうございました。<(_ _)>

その他コレはチャンスと色々要望や実際の現場の雰囲気、問題の構成についてもあれこれリクエストさせていただきました。ご担当の方、本当にありがとうございました。

では脱線はこれくらいにして早速まいります。

適性検査Ⅱの総括としては、昨年度のような難問はないが問4に来年共通テストの仲間入りをする情報単元のようなものを入れてきたり、ここ2年トレンドとしている試行系問題が多く手応えのある良問が多かったように感じました。

とはいえそれを45分で、しかも小学6年生が解かなければいけないということはさぞ大変だったろうと推測します。今回も適性検査Ⅱ単品で考察いたしますが、この適性検査Ⅱは一部の出来る子を除いてボリュームゾーンにぎゅっと多くの受検生が集まる得点分布になるだろうなと推測しています。

問1

(1)Level2

恒例の全て選べ系ですね。
適性Ⅰ同様割合計算や判断に迷うグレー系選択肢もないのでLevel2といたします。

(2)Level3

要約作文です。
「工夫」「しやすい」とキーワードを本文より探しまとめてあげれば大丈夫。
恒例の出題かつ標準的な問題でLevel3といたします。

問2

(1)アLevel3

(1)は軽めの試行問題。
Aの縦と横をそれぞれ検証しながら求めていきましょう。
[分け方]に正方形にしてはいけない、と記載があるのでAの(縦・横)は(1m・1m)とはできない。
よって(縦・横)を①(1m・2m)または②(2m・1m)として検証していく。
①の場合、(縦・横)の順でA(1m・2m)、B(1m・7m)、C(14m・2m)、D(14m・7m)となる。
その場合の面積はA(2㎡)、B(7㎡)、C(28㎡)、D(98㎡)となりA<B<C<Dを満たす。
②の場合、(縦・横)の順でA(2m・1m)、B(2m・8m)、C(13m・1m)、D(13m・8m)となる。
その場合の面積はA(2㎡)、B(16㎡)、C(13㎡)、D(104㎡)となりA<B<C<Dを満たさない。
したがって②は不適。
Level2にしようか迷いましたが、試行系問題ということもありLevel3認定。

(1)イLevel3

AとDの差が小さい=通路ができるだけ真ん中よりの西側、北側とイメージを持ち検証していく。
A/Bの横・A/Cの縦をそれぞれ①(4/5・7/8)、②(3/6・7/8)、③(4/5・6/9)の3パターンを検証してみる。
①の場合、面積(A/B/C/D)の順で(28/35/35/40)となりB=Cより不適。
②の場合、面積(A/B/C/D)の順で(21/42/21/48)となりB>Cより不適。
③の場合、面積(A/B/C/D)の順で(24/30/36/45)となり最適。
45-24=21
これもLevel4にしようか迷いましたが手数もそれほど多くない試行系のため敢えてLevel3で。
問2(1)としてバランスを取ってみました。

(2)アLevel2

条件整理の問題。この手の問題は受検生散々練習してきているはず。
表のように整理して書き込めば良いでしょう。

前期後期
カブあ)キャベツ、ジャガイモ、タマネギ
い)キュウリ、キャベツ、ジャガイモダイコン
う)キュウリ、キャベツ、ジャガイモネギ
え)キュウリ、キャベツ、ジャガイモニンジン

まずは上記のように起こりえる事象を書き出し、下図のように消し込みながら考えましょう。

前期後期
カブあ)キャベツ(*2)、ジャガイモ、タマネギ
い)キュウリ(*1)、キャベツ(*3)、ジャガイモダイコン
う)キュウリ、キャベツジャガイモネギ
え)キュウリ(*1)、キャベツ、ジャガイモニンジン

*は問題内[注意点]上から1,2,3,4
*3までにより(い)がジャガイモと判明。
よって(あ)(う)(え)内のジャガイモが消え、(あ)はタマネギ、(え)はキャベツと判明。
また、(う)内のキャベツが消え、(う)はキュウリと判明する。

(2)イLevel4

樹形図を書いて丁寧に求めていきましょう。
ここでは樹形図作れないので表にしてみます。

AB(×ダイコン)C(×キャベツ、×ダイコン)D
キャベツタマネギネギダイコン
キャベツネギタマネギダイコン
ダイコンタマネギネギキャベツ
ダイコンキャベツタマネギネギ
ダイコンキャベツネギタマネギ
ダイコンネギタマネギキャベツ
タマネギキャベツネギダイコン
ネギキャベツタマネギダイコン

上記の通り8通り

問3

(1)Level2

選択肢に20という数字がなくて幸い。これ以外にひっかかる要素がないためLevel2。
3チーム(仮に1組~3組とすると)のリーグ戦は(1組-2組)、(1組-3組)、(2組-3組)の3試合。
リーグは2つあるので3試合×2リーグ=6試合。
トーナメントは6チームのため5試合。
6+5=11試合

(2)アLevel4

ここからがやや難問。まずはリーグ戦のクラス分けから考える。
①じろうの発言より3組と4組は同じリーグ
②たろうの発言より1組と2組は同じリーグ
③こころの発言より5組と2組は異なるリーグ
④よってリーグは(1組/2組/6組)、(3組/4組/5組)と分けられるが、どちらがAリーグかBリーグか不明。
⑤かなこの発言により1組は全勝ということで(※6組が1回戦出場と言うことで1組は6組にも勝利したと考えられる。ここ少し難しい)1組はトーナメントの「ア」か「カ」に位置するため両パターンで検証してみる。
⑥1組が「ア」の場合、(ア/イ/ウ/エ/オ/カ)の順に(1組/4組/6組/2組/5組/3組)となり、3組と4組がトーナメントで再戦できないため不適
⑦よって1組は「カ」となり(ア/イ/ウ/エ/オ/カ)の順に(3組/6組/4組/5組/2組/1組)となる。
Aグループ2位は「エ」の5組

(2)イLevel4

この問題、お恥ずかしながら私ひっかかりました。
受検生の中に同じミスをしている子がいたら傷口舐め合えます。。。汗
そう、選択肢の①1組対2組を選んでしまいました・・・

正解は

③2組対1組です。

いけませんね。あれほど生徒さんには

「問題をよく読みなさい!!」と指導しているのに私、①以降見ませんでした(恥)

これを教訓に次年度以降気をつけます
<(_ _)>

解説としては上記トーナメントを進めていけば出てくるはずです。
(隠れLevel5認定)

問4

(1)アLevel1

問4は例年時間との戦いでもあります。問3が難解だったこともあり、問3の(2)を捨てて問4解いた方が実は正解だったかもしれません。(これまでずーっと問4難しかったくせにー怒)

たろうの発言を読みA→Bの手順を理解すれば容易に解けます。
要するに黒は1、白が0ということですから010100は白黒白黒白白だったということになります。
よって白黒白黒白白と並んでいるのは4行目であることを見つけます。

(1)イLevel3

今度は「110100」というBの結果に対してCおよびDの処理を行います。
C(圧縮)を行うと「110100」はまず0がないので0、その後1が2つ続き、0が1つ続き、1が1つ続き、0が2つ続くので「02112」となります。
この「02112」にD(パリティ)を行います。「110100」は1が3つありますので黒が奇数個とわかります。
よって1番左に「1」を付け加え、「02112」→「102112」となります。

(2)アLevel4

難易度だけでみると標準問題に近いのですが、受検生の残り時間との戦いを加味しLevel4とします。
変換手順を手際よくこなせることが鍵となります。

1行目:たろうの発言より6個
2行目:A(白黒黒白白黒)→B(011001)→C(1221)→D(11221)=5個
3行目:A(黒黒白黒白黒)→B(110101)→C(021111)→D(0021111)=7個
4行目:A(白黒白黒白白)→B(010100)→C(11112)→D(011112)=6個
5行目:A(黒白白黒白白)→B(100100)→C(01212)→D(001212)=6個
6行目:A(白白黒黒白白)→B(001100)→C(222)→D(0222)=4個

Cまで出せればD変換の際に必ず1個加わるのでDまで求める必要が無いことに気付ければ時間短縮できます。

よって6+5+7+6+6+4=34

(2)イLevel4

こちらも時間との戦いでLevel4にしていますが難易度だけで見ると標準です。
問4そのものを理解できていればスムーズに解けるでしょう。

表の最初の数字列はDまで変換後のものであるので逆算して戻していきます。

1行目:1114→C(114)→B(010000)→A(白黒白白白白)
2行目:0042→C(042)→B(111100)→A(黒黒黒黒白白)
3行目:1114→C(114)→B(010000)→A(白黒白白白白)
4行目:111121→C(11121)→B(010110)→A(白黒白黒黒白)
5行目:1015→C(015)→B(100000)→A(黒白白白白白)
6行目:00123→C(0123)→B(100111)→A(黒白白黒黒黒)

列は縦で見ますので、左から2列目の黒が4個で最も多くなります。
最初横の行で比べてしまい2行目と6行目が同じであれ?となってくれたおかげで事なきを得ました。
危なかった~@@;

適性検査Ⅱについての予想ボーダー

はい、まず申し上げておきたいことは適性検査Ⅱ単体でボーダー予測をいたしますが前回述べた適性検査Ⅰのボーダーと足し算して合計の予想ボーダーにはならないのではないかということです。

と申しますのも、令和4年度から令和5年度へ適性検査の難易度が上がりましたが合格ボーダーも上がっています。難易度が増したにもかかわらずボーダーが上がるという事態が生じています。

しかもここ2年の適性検査難化に対して公中検模試がまだ現状の出題傾向に対応しきれていないことも私の予測を惑わす要因の一つにもなっています。(惑わすって大げさですね)

よって次回の適性検査Ⅰと適性検査Ⅱのトータル分析では合格可能性の80%予測、50%予測としてギリギリまで迫って勝負予測をしていきたいと考えています。

公立高校受験では結構ギリギリのところで滑り込ませている実績をここでも発揮できればと思います。

さて、適性検査Ⅱへ戻りまず平均点を予測してみます。

適性ⅡもLevel1を9割で18点、Level2を7割取り49点、Level3を5割取り50点、Level4を2割取り22点とし139点といたします。

とすると適性検査Ⅱ単品でのボーダーは169点~179点となります。

ただこの数字は公中検模試ベースで試算していることもあり、ここ2年の実際の得点率とは少し離れているのではないか?と感じる今日この頃のため次回もう少し掘り下げて検証してみたいと思います。

記事をお読みの賢明な読者の皆様ご安心下さい。
ここ2年、私の予想より実際のボーダーは下回っておりますぞ!

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