2023(令和5)年平塚中等ボーダーライン予測②2023.02.05
さて、お待ちかねの(待ってない?)適性検査Ⅱ考察です。
適性Ⅱ解いてみましたが、問4エグいですね@@;
まず時間が無い中、論理の検証から、難易度まで・・・
当てずっぽうでも問4取れた子はもしかしたら大きなアドバンテージになるかもしれません。
マークシート試験の怖いところですね。。。
さて、適性検査Ⅰも一晩見直し、若干ですが難易度修正しました。
問2(1)イ 標準→やや難
問2(2)イ 標準→やや難
修正理由は時間内で緊張の中冷静に処理できたか、あるいはできるかに着眼しました。
これにより期待得点も修正いたしました。
では、適性Ⅱまいります。
問1
(1)易
問題訂正が入り「えっ」と動揺した受検生もいらっしゃったでしょうか。
イレギュラーに対するメンタルを培っておかないといけませんね。。。
採点等に影響の出ない誤植でしたが、社会に出れば日常茶飯事なこと。
良い経験できましたね^^
さて、難易度は易です。絶対に取りたいところです。
(2)易
意見文ではなく読み取り。記述して欲しいことを太字ではっきり指示が出ており本文中からほぼ抜き出して切り貼りするだけ。作文の得意不得意に影響されず字数も抜き出しで50字程度なので絶対取りたいところです。
「日本の国字の多くは~ものごとを表した文字です。~に着目してつくられました。」
と設問に沿って書式に埋め込みましょう。
問2
(1)
ア標準~やや難
図形的適性、感性で大きく2分される問題。
外周の半円直径と正方形の1辺が同じ長さであることから、外周半径2つ分が正方形の1辺、つまり点線長方形横の長さが半径4つ分(直径2つ分)であることに気付けたかどうか。
グラウンド外側に沿った正方形外の半円の半径を□とおいて考えます。
そうすると土地横辺76m-(余白3m×2)=70mが□4つ分となります。
□=70÷4=17.5m・・・外側の半円半径
A~B間の距離は□2つ分なので17.5×2=35mとなります。
イ標準~やや難
イはアができないとできないので連帯責任制の問題ですね。
アができているのであれば難易度は易なのですが、アの壁を越えられているかどうかがあったので難易度設定標準~やや難としています。
内側の半円の半径は17.5-4.8=12.7m
よって内側の半円の直径は12.7×2=25.4m
求めたい線の長さは25.4×3.14÷2(半円分)×2(個)+35×2(上下2辺)=149.756
四捨五入で150m
(2)
ア易
条件に沿ってAチーム、Bチームのチームポイントを算出し引き算するだけ。
A:24×2+17×2.5+25×3=165.5
B:22×2+19×2.5+25×3=166.5
166.5-165.5=1
イやや難~難
この問題は私立中学受験っぽい問題で嫌いです。来年度へ向け私も少々カリキュラムいじっていかないといけないかな?と思わせる出題でした。(教育委員会!来年も出すのか?)
連立方程式、鶴亀算、消去算など中学受験勉強をしてきた子にはなんてことの無い問題。ウチでは中学受験ワザは指導していないので表を作って規則性から導き出させていますが、まさかしれーっと出してくるとは・・・。公中検の過去問で一度やっているのでウチの子、できていることを祈ってます(>_<)
「チームポイントが同じ」という条件から
白組(4年45人×2+5年38人×2.5+6年49人×3)÷2=166・・・Cチーム、Dチームのチームポイント
ここからは「え」「お」を出して4年45人-「え」=「い」と出すか、あるいは166-5年38人×2.5=71を利用して一気に「い」を出すかの2解法があります。
とりあえず一気に「い」の方で進めます。
・消去算(連立方程式)Ver
「い」+「う」=32人(合計70人-5年38人)・・・①
「い」×2+「う」×3=71ポイント・・・②
①×2=「い」×3+「う」×3=96・・・③
③-②=(「い」×3+「う」×3)-(「い」×2+「う」×3)=「い」
③-②=96-71=25
・鶴亀算Ver
(32×3-71)÷(3-2)=25
・表で考えるVer
「い」+「う」=32人、「い」×2+「う」×3=71ポイントとなるよう整理していく。
まずは「い」が20人くらいかな?とあたりをつけて
「い」 | 20人(40p) | 21人(42p) | 22人(44p) | 23人(46p) | 24人(48p) | 25人(50p) |
「う」 | 12人(36p) | 11人(33p) | 10人(30p) | |||
合計ポイント | 76p | 75p | 74P | 73 | 72 | 71 |
このように3つほど整理するだけで規則性がつかめますので頑張れるかなと。
県立中等への対策で連立方程式の問題をがっつり練習することはないのでやや難~難と評価させていただきました。
問3
※図を挿入するとわかりやすいので追々図を挿入したいと思いますが、今は割愛<(_ _)>
(1)
ア易
頂点1つずつ検証してみましょう。各頂点から辺上、辺と辺の間にある頂点へと直線を伸ばして考えていきましょう。頂点Lと頂点Oが当てはまります。
イ標準
ア同様に頂点Oに置いたときの面積、頂点Kに置いたときの面積で割合を出していきます。
頂点O・・・4
頂点K・・・2.5
4÷2.5=1.6
実際の難易度的には標準~やや易。
頂点Kに置いたときに△OPKの部分をミスって暗くしていないかどうか程度です。
(2)やや難~難
これ1問だけを時間無制限で解くのであれば標準といったところでしょうが、限られた時間内に、しかも出した答えが合っているかどうかすらわからない不安の中での戦いですのでこの難易度に設定してます。
<後の図掲載スペース>
問4
冒頭にも書きましたが、これはエグい!
(1)のアだけ丁寧にやって、イと(2)は当てずっぽうでOK!
問4捨てて他の問題に時間を割いた方が結果的に良かったですね。
そこまでの判断ができた受検生がどれほどいたでしょうか?
力ある子が問4にはまって他の問題を落としていないことを祈ります・・・
(1)
ア標準
県立中等の場合の数の問題はとにかく樹形図をしっかり書き出し漏れなく、ミス無く処理することが需要。私立中学受験系の問題は場合の数に規則性も含まれることが多いのでどちらかと言えば私立型の方が簡単だったりもする。
スタートマスから4マス進む場合を書き出していきます。
※太字は黒マス
(7→6→5→4)
(1→☆→1→6)、(1→2→11→0)、(1→2→3→10)、(1→2→3→4)
(9→10→3→4)
(11→☆→11→10)、(11→2→1→0)、(11→2→5→6)、(11→2→5→4)
計10通り
イ難(超難?)
お恥ずかしながら2時間位考えてわからなかったので娘(平塚中等4年生)に聞きました(T_T)
「この【ゲーム】には、2回目を始めることができるマスが20マスあります。」の20マスがどこになるのかにたどり着けなかったのです(汗)
※娘は15分ほど考えてわかりました。娘スゲー!!
この条件に対してサクッと気付けたお子さんは素晴らしいですね!論理力抜群です!
さて、この20マスの解説ですが、
「2回目を始めることができるマスが20マス」=「1回目にたどり着けない5マス」
という論理で紐解いていきます。
※太字は黒マス
1.サイコロで0は出せないので「S」マスにはたどり着けない。
2.サイコロで2を出し際に「必ず1度進む方向を曲げなければいけないので「2」と「2」のマスには行くことができない。
3.同様にサイコロで3を出し際に「必ず1度進む方向を曲げなければいけないので「3」と「5」のマスには行くことができない。
よって「1回目にたどり着けない5マス」は「S」「2」「2」「3」「5」の5マスとなる。
上記5マス以外からスタートしサイコロ6の目が出たときに動かせるマスは15マス。
6マス動かせないマスは「11」「1」「☆」「1」「11」
(2)難
(1)のイができなくても解き進められる独立問題ですが、こちらも難問。
当然「時間は無い」、「あれこれ検証」、「本当に合ってる?」の3大障壁。
1回目:100+11+12=123
2回目:123+11+10-3=141
3回目:141+2+11+0+7=161
3,6,9で点数を引かれてしまう注意点、「S」マスを通過できない注意点などに巧みに気をつけながら解き進める問題でした。
さて、適性検査Ⅱですが難しかったです。
特に問4(1)イ。(←「おまえだけだよ!」だったらどうしましょう。。。涙)
適性検査Ⅰ同様易ランク問題は必ず取っておきたいところです。
標準からやや難まで幅広くなっているのでその部分の問題は時間内の戦いであることから標準と標準~やや難併せて7割取れていれば十分ではないかとみています。
易(110点)+標準系(56点)=166点
ボーダーとして考えるのであれば、標準~やや難併せて4~5割で
易(110点)+標準系(32点~40点)=142点~150点
マークシート運ゲー加算を加味してこのぐらいといったところでしょうか。
受検生のみなさんにとってはボーダー低くなってくれればくれるほどありがたいのでしょうが、やはり倍率約5倍を考えるとできるお子さんはできているでしょう・・・
ボーダー層の受検生たちがどの程度の散らばりになるかがやはりポイントとなるでしょうが、今回のマーク解答方式が点数へどの程度影響を及ぼしているかが非常に気になります。
明日か明後日、総合考察をまとめてみたいと思います。
恒例の公中検12月号の人数ちらばりも見ながら考えていくつもりです。