2020(令和2)年平塚中等ボーダーライン予測②2020.02.05
前回に引き続き、適性検査Ⅱの考察をしていきたいと思います。
前回記事は下記ご参照ください。
さて、お待たせしました。適性検査Ⅱです。
受検生の当日の目線で見てまいりたいと思っています。
加えて適性検査Ⅰの易化により合否を分けると言っても過言ではない問題をお伝えいたします。
問1 全て選べ系+150字作文
(1)の全て選べ系は獲得必須。当然合否を分ける設問です。この(1)を落としてしまうと相当厳しくなってくるでしょう。
(2)の150字作文は若干新傾向。これまでの要約(まとめ)+意見のスタイルから経験+意見のスタイルへと変わりました。昨年2019年も理由+意見というこれまでとは少し変わったスタイルでしたが今回も変化を遂げています。
字数こそ違いますが
・都立立川国際
「~。またそのことについてどう思いますか。見たこと聞いたことなどの中から具体的な一例をあげてあなたの考えを書きなさい。」
・都立南多摩
「~。あなたの体験をもとにしてあなたの考えを書く。」
など都立中高一貫校の作文を使用して練習していく必要がこれからは出てきそうですね。
問2 平面図形
(1)(2)ともに合否を分ける問題です。丁寧な処理ができたかどうか。
(1)花壇のまわりに柵を立てるので、必要な部品の数を求める問題です。
図1~図6を使い処理していくのですが、解答を導き出すのに全くいらない情報を正しく捨てることができるかという能力もここでは大きく必要となってきます。
特に本番の緊張状態でこの色々な図を見て
「うげー、ごちゃごちゃしてめんどい」
と捨ててしまっていては実にもったいない。
植木算の考え方で上下の組、左右の組に分けて整理して考えてあげましょう。
上下 200-60=140 (140-4×2)÷4=33 (33+1)÷2×2=34
左右 140-40=100 (100-4×2)÷4=23 (23+1)÷2×2=24
上下+左右=34+24=58
(2)2ブロックに分けて考え合計を出してあげます。
花壇のところで左右に分けると縦140×横60の長方形Aと縦40横140の長方形Bになります。
長方形A 140÷20=7 60÷20=3 網レンガは(4+3+4)×2=22 白レンガは(3+4+3)×2=20
長方形B 40÷20=2 140÷20=7 網レンガが(4+3)×2=14 白レンガは(3+4)×2=14
したがって網レンガ22+14=36 白レンガ20+14=34となります。
問3 水溶液
(1)は意外と取れないかもしれません。③と④の選択肢を「起こりえるか確定できない」という理由で外すことが当日の緊張もあるコンディションで正確にできたかどうか。
加えて適性検査Ⅰより時間不足を感じている中で気づけるかどうか??
(2)ア 仮説と検証を行う問題。(あ)には①か③が入り、(い)に②しか入らずということがわかればしめたもの!
イ アができればその延長で解けます。
この問3はできそうで意外とできていない子が多いのでは?という予想です。
問4 (1)上から見て透明な箱越しに☆が見えることに気づくことができるかどうか?
7個と引っかかっている受験生も多いのでは?
(2)何本減らすことができるか?という問いかけにどのようなアプローチをしたかでかかる時間も大きく違ってくるでしょう。
私的には「たろうさんの計画の総数」-「かなこさんの計画の総数」による引き算で出してあげるのが早いと思います。
※別解募集中!(うちの生徒と一緒に考えてみようかしら・・・)
つまり
12×(1+9+25)=420・・・たろうさんの計画の総数
5×6×2(3段目に必要な底面の数)+5×6×2(3段目に必要な上面の数)+6×6(3段目に必要な高さの数)
+3×4×2(2段目に必要な上面の数)+4×4(2段目に必要な高さの数)
+4(1段目に必要な上面の数)+4(1段目に必要な高さの数)
=204・・・かなこさんの計画の総数
420-204=216
問1(1)20点+(2)作文60点中30点+問2(1)30点+(2)40点=120点を基準点としてどれだけ上乗せできるかが適性検査Ⅱの勝負どころです。
適性検査におけるボーダー予測の最終は・・・
つづく↓