[神奈川総合]模試判定45%から合格した話2019.03.11
高校受験エピソードシリーズ第一弾
「神奈川全県模試判定45%からまさかの志願変更で初志貫徹見事合格」
※1月模試の判定です@@;
シリーズ第一弾として、2018年度もっとも私をハラハラドキドキさせてくれたH君(仮名)とのエピソードをお話ししたいと思います。
H君が入会したのは中3夏休み直前。
当塾既定ギリギリのところで門を叩いてくれました。
定期テストでは5科目400点を超えているとのこと、志望校を聞くと「神奈川総合です。」と答えてくれました。
私「えっ?遠くない?通うの大丈夫?」
H「全然余裕っす。」
私「なんで神奈川総合行きたいの?」
H「いや~、なんとなくっす。」
といきなりの天然っぷりで和ませてくれましたw
実際に指導しながら学力状況などを見ていくと中1中2範囲の理社がスコーンと抜け落ち、その他基本問題もちょくちょくやらかしてしまう典型的なノリ重視パターン。。。汗)
学校の定期テストはできるものの、入試や模試のような問題にはこの段階では非常に厳しい状況。ただ能力は高かったので「鍛えればいけるな」とも感触を得ることができました。
エニアグラムでも満場一致の「楽天家タイプ」で、「あーこの子もう乗せまくって勢いで合格勝ち取る流れだな~」と心に決めたことも懐かしい思い出です。
そこでまず彼に取り組ませたのは「中1、中2の理科社会総復習」「内申をもう少しアップ」「基本問題の徹底」でした。
神奈川総合の国際文化コースの入試は「英語×2+国語+数学理科社会から2科目選択」というちょっと博打的な方式のため2科目選択についてかなり直前まで悩みました。
この段階では本人曰く「理科が好きで社会が嫌い」という状況でしたが、なにしろ神奈川の理科は難易度も高く、また理科と比較して努力が比例する社会をこの段階で捨てるわけにもいかず困りました。(結果的にこの躊躇が後の私の胃袋をキリキリとさせることになろうとはこの時点で予想できませんでした。)
夏休みはとにかく上記の通り「内申アップ」のため前期期末テスト対策へ時間を使い、並行して基本問題の徹底を行いながら理科社会の復習をやらせていきました。テストはまずまずで内申点は上がったものの、課題となる模試の成績は横ばい状態。特に神奈川総合でカギを握る「英語」で思うように点数が伸びず私も悶々としていたことを覚えています。
基礎英文法を指導する中でも能力に長けた「感覚」で解いてしまうことが多く、とにかく理屈を徹底することを指導し続けました。選択問題でも整序作文でも「理由」があるから答えが1つとなるからです。
時は流れ11月の最後の定期テストを終え内申点も固まり、最後の1月の模試で志望校を固めようとH君と話し、結果判定45%、英語も70点台ということで「鎌倉高校」への志望校変更を決め出願しました。
この時点では、「あー5教科とりあえずやらせておいてよかった~」と楽観的に見ていたのです。育海会では入試へ向け「直前予想演習」という5教科の模擬テスト形式全10回というものがありまして、その模擬テスト内でも英語の得点が安定しなかったこと、5教科トータル得点では安定していたことも鎌倉高校へ切り替えた理由の一つであります。
しかし、ここで予想しないことが起こりました!!
鎌倉高校へ志望校を変更したことで、H君たら
やる気なくなっちゃったんですw
えっ?今?
あと入試まで2週間だよ?
加えて2月3日に昨年度の入試追試問題を本番形式で塾内で実施した際の成績も思わしくなく
「はー?マジで?マジで?」
とハァハァ呟く始末w
困り果てたH君と話し合いました。
H「もうどうしたらいいっすか?」
私「だったら神奈川総合に志願変更してこいやー!」
H「面接シートもあるしオッケーっす」
私「倍率1.9倍だけど全員倒してこいやー!」
H「了解っす」
私「しょうがねーからもう英語猛特訓だな!」
H「なんかもう受かる気しかしないっすw」
だいたいこんな感じの話をして彼に志願変更させてしまいました。。。汗)
ここまで来たらもうあとはメンタル勝負!
・英語の難しい問題を解いて本番簡単に感じる作戦
・英語資料系長文読解たくさん解く作戦
の2本立て「本番直前には普通しない邪道の道」を施しました。
通常直前期は1点、2点を確実に取るために1分1秒を惜しんでこれまでの模試を直したり、できなかった問題を説明できるようになるまで解き込んでいくことが望ましいのですが、H君に対しては英語勝負の意識付けと自信をつけるためにあえてこのような方法を取りました。
そして入試が行われ、面接も終わりH君が顔を出してくれた時
私「自己採点した?」
H「してないっす」
私「えっ?どうして?」
H「なんか悪かったら発表まで暗くなるの嫌っす」
私「・・・(マジかよ・・・( ´゚д゚`))」
2018年度入試は「異例の理科簡単、社会難しい年」で、彼の受験選択科目が理科でなく社会だったのです。
他の2018年度メンバーは自己採点してくれていたのでおおよそのS値を予想し、まあ80%は大丈夫だろうと安心していたのですが(それでも蓋を開けるまではわからないのでドキドキですが)、H君とは発表日まで気持ちはまさに・・・
シンクロナイズド!
今風に言うと
アーティスティック!
そして迎えた2月27日(発表日)
AM10:00
もちろん電話は鳴りません。
PM1:00
K君(仮名)から電話です。桜咲きます。
PM2:00
M君(仮名)から電話です。桜咲きます。
・・・
Hから電話こなーい!
※この時点でHはカラオケ中
夕方からのレッスン中も気が気でない私
※この時点でHは柳島高架橋下でバスケ中
PM10:00
来塾し、合格を報告するH。
シンクロナイズドを超え、H君より12時間も多くソロプレイを楽しませていただきましたw
合格おめでとう