2021(令和3)年平塚中等ボーダーライン予測②2021.02.05

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さて、前回に引き続き適性検査Ⅱについて考察を進めて行きたいと思います。
前回記事に関しましては下記をご覧ください。

問1(1)全て選べ系
今回の適性検査の中では一番迷った選択肢がある問題。
④の「知ることができる」という表現。資料2中の「ヒントを与えてくれる」の読み替えなのですが「ヒントを与えてくれる=知ることができる」と決めきれる勇気というか決断力が試験会場の中でできたかどうか。むしろ賢い子ほど頭を悩ませたかもしれません。

問1(2)恒例の150字作文
2段構成でうまく下記のようにまとめられるかが鍵。
① 伝統的な品種を守ることは○○のため必要である。
② そのため私は□□となり△△したいと思います。

①の○○には指示用語の「かん境」「安定」を盛り込む。資料3中の「伝統的な品種は、品種改良の過程で地域のかん境にあったものが選択されてきたという面ももっています。」と「わたしたちが将来にわたって安定して食料を得ていくためには、こうした状況を想定して、生物多様性や伝統的な品種を守り、目的とする品種改良を行うことのできる可能性を確保しておくことが必要です。」の部分をうまく要約すること。

問2(1)全て選べ系
①の選択肢にひっかからないようにできたかどうか。落ち着いて資料から計算して導き出せたかどうか。
⑥の選択肢を比例式で考えられるかどうかもポイントか?
1回:0.4秒=□回:60秒
合否を分ける問題かも?

問2(2)短文要約
アは「1分間のあいだにうつ」でも可か?”間”と”あいだ”で意味が重複するが「1分間にうつ」だと6字になってしまう。
模範解答の「1分間にうっている」にするための「8字以上」という制限があり問題作成者がアホすぎる。「いっぷんかんにうつ」とひらがな化して9字で正答がもらえるなら悲しすぎる。。。涙
資料内から「うっている」を拾ってこいというのであれば悪問である。
8字以上等、以上の制限はいらないのでは?(以内は必要)

イは資料内「一生のあいだに心臓がうつ回数は、ゾウもネズミもおなじなのだ。」から書き換えてあげれば良いので絶対に取りたい。

問3 空間図形の問題
この問題にどう取り組めたかが令和3年入試の肝かもしれない。
間違いなく差がつく出題であり、この適Ⅱ問3が全くできなくてもその他の必ず取りたい問題を全て取れば合格できると思う。それぐらい設問を理解できてかつスーッと解けるかどうかで分かれると思う。本番でこの問題を飛ばして先に問4を(問4(2)イは飛ばす)やった子は正解かも。

(1)ア 1階の床を底面としてあいうえかのラインが1階と2階の分かれ目。展開図横長の部分が側面であることをきちんと把握し図3の見取り図へ展開図の情報を丁寧に書き込みながら考えられたかどうか。

(1)イ 展開図より1階部分の高さを求め、かつ図2内後図からきくの接着面の状態を把握して0.5×19=9.5と出せたかどうか。0.5×20=10とやってしまう子も多かったのでは?

(2)この問題が単なる「敷詰め」と試験最中に判断できたかどうか。図5が余計な情報となり混乱したことでしょう。図5が無くても(というより全く要らない)解けます。重要な情報は設問内の「重ならないようすき間なくはることができました。」という一文。つまり「張る部分の面積÷紙1枚あたりの面積」で答えが出ます。
5×28-(3+5+7+5+6+3)=111・・・張る部分の面積
2×1-0.5×1=1.5・・・紙1枚あたりの面積
111÷1.5=74

問4 場合の数
(1)必ず取りたい問題。数は2つあると教えてくれているので易しい。これがノーヒントで「実は答えが2つでーす」と後出しされたら超悲劇でした。
18-12=6
18+12=30

(2)ア 「2枚引いてゴール=カードの和が12の倍数となる」が理解できれば容易。
(2,10)(10,2)(4,8)(8,4)(11,13)(13,11)の6通り

(2)イ 丁寧に場合を処理し、3周して初めてゴール(=1周目、2周目でゴールしてはいけない)にひっかからずにできたかどうか。
4枚引いて3周しぴったりゴール=「12×3=36」。4枚のカードの和が36になるから思考スタート。
4枚の和が36になるカードの組み合わせは(13,11,10,2)(13,11,8,4)の2組。
これを樹形図で処理していく。
13-11・・・×(2周目でゴールしてしまう)
13-10-2-11
13-10-11-2
13-2-10-11
13-2-11-10
1枚目が「13」のときに4通りあり他1枚目が「10」「11」「2」の場合でもそれぞれ4通りだから4×4=16通り。
(13,11,8,4)の組み合わせでも同様に16通りあるので16+16=32通り。

適性検査Ⅱの総括ですが、問3はできなくても合否には影響しない気がします。適性検査Ⅰと比較して難易度は高く170点以上取っておくことが一つのライン目安になりそうです。
少し乱暴ですが、適性検査Ⅰ(230)+適性検査Ⅱ(170)=400点取ることが現段階での私の見立てとなります。グループ活動がないこと、調査書がこれに加わることがあるので一概に言えませんが低く見積もって350点以上は欲しいところです。

次回は志願倍率と公中検模試12月号の人数分布も交えながら最後の考察をしてみたいと思います。

次回へ続く

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